Google広告からのクリックは多いのに、問い合わせフォームへの到達率が低い場合、原因は広告とランディングページの訴求ズレ、フォームの離脱ポイント、計測ミスのいずれかである可能性が高いです。本記事では、到達率が低い理由を特定し、優先順位に合わせて改善する方法を説明します。
問い合わせフォーム到達率の定義と確認方法
問い合わせフォーム到達率とは、Google広告からのセッション数に対して、実際に問い合わせフォームページに到達したセッション数の割合を指します。
GA4で確認する場合の手順は次のとおりです。
- GA4の管理画面を開く
- 「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を選択
- ディメンション「チャネル」でGoogle広告を絞る
- 問い合わせフォームページのセッション数と、全体のセッション数を比較
到達率の計算式は次のとおりです。
問い合わせフォーム到達率(%)= 問い合わせフォームページのセッション数 ÷ Google広告のセッション総数 × 100
目安として、BtoB企業の場合は30~50%、EC事業の場合は20~40%程度が平均的ですが、業種や商材によって異なります。
到達率が低い主な原因
到達率が低い場合、以下の3つの原因を順番に確認することが重要です。
1. 広告とランディングページの訴求がズレている
Google広告で「無料相談」と謳っているのに、ランディングページに相談内容の説明がなく、いきなり個人情報入力フォームが現れる場合、ユーザーは途中で離脱します。
訴求ズレの確認ポイント:
- 広告見出しに「〇〇無料診断」とあるか、LPで同じキーワードで説明しているか
- 広告の説明文に書いた「今だけ特典」「限定〇名」などの条件が、LPにも明記されているか
- 広告で強調した「業界別対応」「実績〇〇社」などの信頼材料が、LPの目立つ場所に記載されているか
- 広告から遷移後、ユーザーが「この企業は自分のニーズに対応している」と判断できるまでの導線が整っているか
訴求ズレを確認するには、実際に広告をクリックし、LPを最後まで見てみることです。その際、「最初に何が見えるか」「次に何を期待するか」「どこで判断したくなるか」を記録してください。
2. 問い合わせフォームページまでの導線が長すぎる
LPが長く、ユーザーが問い合わせフォームに到達する前にスクロール疲れで離脱することがあります。特にスマートフォンからのアクセスでは、フォームボタンまでスクロール距離が長いと到達率が低下します。
導線確認のポイント:
- スマートフォン表示で問い合わせボタンが見える位置(ファーストビュー下から3画面以内か)
- 問い合わせボタンまでのテキスト量(スマートフォンで1500文字以上ある場合は長すぎる)
- ボタンサイズが小さすぎないか(スマートフォンで指で押しやすいサイズか)
- ボタンが複数あり、ユーザーが迷っていないか
GA4で詳しく確認する場合は、「ユーザーエクスプロレーション」を使い、ページスクロール深度を測定すると、ユーザーがどこまで下スクロールしたかが分かります。
3. フォーム自体の入力項目が多すぎる
会社名、部門、電話番号、FAX、住所など、入力項目が多すぎるフォームは離脱率が高くなります。初回接触時には必須項目だけに絞るべきです。
フォーム入力項目の確認ポイント:
- 初回問い合わせに本当に必要な項目は何か(最小限は名前とメール、電話番号)
- 任意項目が「任意」と明記されているか
- エラーメッセージが分かりやすいか(例:「正しいメール形式で入力してください」)
- 入力中にデータが保存されず、全項目を失敗するたびに入力し直す仕様になっていないか
到達率を改善するための優先順位
効率よく改善するには、次の順序で対処してください。
ステップ1:訴求ズレを確認する(最初にすべき)
到達率が極端に低い場合(10~20%以下)、ほとんどの場合は訴求ズレが原因です。
確認と改善方法:
- 広告文とLPの見出しを並べて比較し、キーワードの一致性をチェック
- 広告の説明文に「〇〇のお客様向け」とあれば、LP上部に「〇〇のお客様に選ばれています」という文言があるか確認
- 広告で「初回相談無料」と言っているなら、LPでも同じ場所に記載があるか確認
- 訴求ズレが見つかったら、LP側を優先的に修正する(ただし、企業としての方針が優先される場合は、広告側を修正)
詳細な確認方法は、広告とLPの訴求ズレを確認する方法を参考にしてください。
ステップ2:計測ミスを確認する
訴求ズレが見当たらないのに到達率が低い場合、計測ミスの可能性があります。
計測ミスの確認内容:
- GA4のトラッキングコードが正しく設置されているか(GTMを使っている場合は、問い合わせページのコンテナ内にタグが配信されているか)
- 問い合わせフォームページが正しくGA4に記録されているか(ページタイトルやURLが正しいか)
- リダイレクトが設定されていないか(問い合わせページからサンクスページへ自動遷移する場合、計測タイミングがズレることがある)
- Google広告のコンバージョン計測で「フォーム送信」をカウントしているが、GA4では「フォーム到達」をカウントしていないか
詳しくは、Google広告とGA4のコンバージョン計測がズレる原因も確認してください。
ステップ3:フォーム到達までの導線を改善する
訴求ズレと計測ミスが解決しても到達率が低い場合は、LPの構成や入力フォームの設計を改善します。
導線改善の優先順位:
- スマートフォン表示で問い合わせボタンをファーストビュー内に配置する、または「浮き出しボタン」を設置
- LP上部150文字以内で、ユーザーの疑問への答えを示す
- 初期入力項目を名前、メール、電話番号の3項目に絞る
- 入力ボタンのサイズと色を目立つようにする
改善後は、最低2週間のデータを見てから判断してください。変更直後は数日のブレが大きい場合があります。
よくある質問
到達率の目安はどのくらいですか?
業種によって異なりますが、BtoB企業では30~50%、EC事業では20~40%、サービス業では25~45%が一般的です。競合他社の平均値より低い場合は改善の余地があります。
問い合わせボタンを複数置いた方が到達率が上がりますか?
むしろ下がる傾向にあります。ユーザーが選択肢に迷い、ページを離脱することがあるため、メインの問い合わせボタン(1~2個)に絞ることをお勧めします。
スマートフォン表示とパソコン表示で到達率が大きく異なります。
スマートフォンの方が低い場合は、問い合わせボタンまでのスクロール距離が長い、ボタンサイズが小さい、入力フォームが見づらいなどの理由が考えられます。スマートフォン表示を優先的に改善してください。
GA4では到達率をどう見ればいいですか?
「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」で問い合わせフォームページを検索し、チャネルを「Google広告」に絞ったセッション数を確認します。その後、全ページレポートで「Google広告」のセッション総数と比較してください。
訴求ズレを修正する場合、LP全体を作り直す必要がありますか?
初期段階では、上部150~300文字の見出しと説明文を修正するだけで到達率が改善することが多いです。全体設計の見直しは、細かい改善の後で判断してもよいでしょう。
まとめ
Google広告から問い合わせフォームへの到達率が低い場合、原因を特定するには、訴求ズレの確認、計測ミスの確認、導線改善の順で対処することが重要です。特に訴求ズレは到達率低下の最大の原因であり、最初に確認すべきポイントです。スマートフォン表示を優先的に確認し、ボタンサイズや入力項目を最小限に絞ることで、多くの場合は到達率を20~30%改善できます。改善後は2週間以上のデータを取り、効果を検証してから次の施策を判断してください。
Google広告とランディングページの整合性を取りながら到達率を高めたい、または成果が出ない広告運用を改善したいと考えている場合は、気軽にご相談ください。
