Google広告で複数商品のコンバージョンを正確に計測・区分けする方法

複数の商品やサービスを扱う企業の場合、Google広告でそれぞれのコンバージョンを正確に計測し、どの商品から問い合わせや購入が発生したかを把握する必要があります。しかし、コンバージョン設定の方法によっては、商品別の成果が混在してしまい、改善すべき商品やキャンペーンを特定できないという問題が起きやすいです。本記事では、Google広告で複数商品のコンバージョンを正確に計測・区分けする実装方法と、設定後に確認すべきポイントを解説します。

目次

複数商品のコンバージョン計測が必要な理由

複数商品を扱う場合、それぞれの商品がGoogle広告で独立した成果データとして記録されていなければ、以下のような判断ミスが発生します。

  • 商品Aから多くのコンバージョンが発生しているのに、商品Bのキャンペーンに予算を割く
  • 実際には利益率の低い商品のコンバージョンが増えているのに、ROASだけで判断して予算を配分する
  • 改善が必要な商品の検索語句やランディングページを見分けられない

商品別にコンバージョンを区分けすることで、予算配分やキャンペーン調整の判断根拠が明確になります。

複数商品のコンバージョン計測で選べる3つの方法

Google広告で複数商品を計測する方法は、実装の複雑さと計測精度のバランスで異なります。自社の運用環境に合わせて選択してください。

方法1:複数のコンバージョンIDを使用する

最も一般的な方法です。商品ごと、またはサービスグループごとにコンバージョンIDを分ける方法です。

メリット

  • Google広告の管理画面で商品別の成果が直接表示される
  • キャンペーン単位の最適化入札(Target CPA、Target ROASなど)を商品ごとに設定できる
  • 実装が比較的シンプル

デメリット

  • コンバージョンIDの数が増えると管理が複雑になる
  • 複数IDを同時追跡する場合、各IDの発火条件が正確である必要がある

実装例

商品A:コンバージョンID「AA-xxx」
商品B:コンバージョンID「BB-xxx」
商品C:コンバージョンID「CC-xxx」

各商品別の成約ページには、対応するコンバージョンタグを設置します。

方法2:イベントパラメータを使用する(単一コンバージョンID)

1つのコンバージョンIDを使用しながら、イベントパラメータで商品を識別する方法です。GA4およびGoogleタグマネージャー(GTM)を活用します。

メリット

  • Google広告での管理画面上の表示はシンプル(1つのコンバージョン数)
  • GA4で詳細な商品別データを分析できる
  • コンバージョンID管理の負担が減る

デメリット

  • Google広告の管理画面では商品別の内訳が直接見えない
  • GA4またはBigQueryで別途分析が必要
  • スマートビディングで商品ごとのCPA最適化ができない

実装の流れ

  1. GA4でカスタムイベントを作成し、商品情報をイベントパラメータとして設定
  2. そのカスタムイベントをGoogle広告の単一コンバージョンとして登録
  3. 詳細分析はGA4で商品別にセグメント化して確認

方法3:複数の成約ページURLを使用する

商品ごとに異なる成約ページURLを用意して、URL条件でコンバージョンを区分けする方法です。

メリット

  • 実装が最もシンプル
  • 追跡タグの管理が容易

デメリット

  • ウェブサイト構造に依存するため、すべての企業に適用できない
  • 複数商品が同じ成約ページを使用する場合は対応できない

複数コンバージョンIDを実装するときの注意点

複数商品を異なるコンバージョンIDで追跡する場合、以下の確認が重要です。

1. 各コンバージョンIDが正しく発火しているか確認する

複数のコンバージョンタグを設置した場合、実装ミスでいずれかが発火しなくなることがあります。

確認方法

  1. Google広告の「コンバージョン」メニューから各コンバージョンを選択
  2. 「概要」タブで過去7日間の計測数を確認
  3. すべてのコンバージョンIDで最近7日以内のデータがあるか確認
  4. 発火していないコンバージョンがあれば、トラッキングコードの設置状況を再確認

トラッキングコードが正しく設置されている場合でも、成約ページ到達の条件が変わっていないか確認が必要です。

2. 商品ページからの一ページ遷移が確実か確認する

複数のコンバージョンを同時に計測する場合、商品Aページから商品Bの成約ページに遷移することで、両方のコンバージョンが記録されるミスが起きやすいです。

確認すべき事項

  • ユーザーが商品Aから別商品Bの申し込みに進む導線があるか
  • 同じ購入フローが複数商品を含むか
  • 「カート」や「支払い」のように複数商品を一度に購入できるページはないか

複数商品同時購入が可能な場合は、イベントパラメータで個別商品を記録する方法が適切です。

3. コンバージョン値の設定が商品ごとに異なるか確認する

商品によって利益率や価格帯が異なる場合、コンバージョン値を調整する必要があります。

例:利益率による調整

  • 商品A(原価率50%):100円の売上に対してコンバージョン値50
  • 商品B(原価率30%):100円の売上に対してコンバージョン値70

同じコンバージョン値で計測すると、利益率の低い商品の獲得を優先してしまいます。

GA4とGoogle広告を連携させて複数商品を計測する手順

イベントパラメータを活用した最も精密な計測方法を解説します。

ステップ1:GA4でカスタムイベントを設定する

  1. GA4の管理画面で「イベント」メニューを開く
  2. 「イベントを作成」を選択
  3. イベント名を「purchase」(または「contact」)に設定
  4. パラメータとして「product_name」「product_category」などを追加
  5. 条件として「成約ページのURL」または「ありがとうページの表示」を指定

ステップ2:Google広告とGA4を接続する

  1. Google広告アカウントの設定で「リンク済みアカウント」を開く
  2. 「Google Analyticsアカウント」からGA4プロパティを選択
  3. ウェブストリームを確認

ステップ3:GA4のイベントをGoogle広告のコンバージョンとして登録する

  1. GA4で作成したイベントがGoogle広告側で自動的に利用可能になる
  2. Google広告の「コンバージョン」メニューから新規作成時に「Googleアナリティクス」を選択
  3. GA4のイベントを選択して登録

ステップ4:詳細分析をGA4で実施する

  1. GA4で「分析」メニューから「イベント」レポートを開く
  2. カスタム診断を使用して「product_name」でセグメント化
  3. 商品ごとのコンバージョン数、コンバージョン率、ユーザー属性を確認

実装後に確認すべき設定ミスのチェックリスト

複数商品のコンバージョン計測を実装した直後は、以下の項目を確認してください。

確認項目 確認方法 NG判定の目安
すべてのコンバージョンが計測されているか Google広告の「コンバージョン」で最近7日のデータを確認 コンバージョンデータがない、または予想より大幅に少ない
各コンバージョンIDの計測数が適切か 商品Aの成約件数とコンバージョンAの数を比較 成約数とコンバージョン数の差が5%以上
複数コンバージョンの重複発火がないか GA4でセッション単位で各コンバージョンIDの発火回数を確認 1セッションで複数の異なる商品コンバージョンが同時に発火
ドメイン越えの成約を正確に計測しているか 成約ページが別ドメインの場合、クロスドメイントラッキングが設定されているか確認 ドメインAの広告からドメインBの成約ページへの計測漏れ
コンバージョン値が正しく設定されているか Google広告とGA4で設定したコンバージョン値が一致しているか確認 値が異なる、または商品ごとに異なるはずの値が統一されている

複数商品別にキャンペーンを分ける際の工夫

複数商品のコンバージョンを計測できたら、次はキャンペーン構成の最適化を検討しましょう。

商品ごとにキャンペーンを分ける

商品別にキャンペーンを分けることで、ビディング戦略をそれぞれに合わせることができます。

  • 商品A(高利益率):Target CPA 3,000円
  • 商品B(低利益率):Target CPA 1,500円

同じキャンペーンで混在させると、機械学習が利益率の低い商品を優先する可能性があります。

商品グループを広告グループとして整理する

キャンペーン内で商品ごとに広告グループを分け、関連キーワードや除外キーワードを調整することで、より精密な計測と改善が可能になります。

よくある質問

同じコンバージョンIDで複数の成約ページを計測できますか?

はい。1つのコンバージョンIDに複数のページURLを含める設定ができます。Google広告の「コンバージョン」設定で「このコンバージョンをトリガーするページのURL」として複数条件を追加可能です。ただし、商品別に成果を分ける必要がある場合は、複数のコンバージョンIDを使用することをお勧めします。

複数のコンバージョンIDを使用する場合、1つのセッションで複数発火してもよいですか?

商品ごとに異なる成約ページを用意している場合、1セッション内で複数の商品コンバージョンが発火することは避けるべきです。ただし、同じセッション内で商品Aと商品Bの両方を購入する場合は、それぞれのコンバージョンIDが正常に発火することは正しい計測です。アナリティクスで重複を確認する際は「1セッション内で複数商品の異なるページが閲覧されているか」で判定してください。

複数商品を計測する場合、除外キーワードは商品ごとに設定すべきですか?

はい。特に利益率が低い商品がある場合、その商品に関連する無駄なキーワードに対して除外キーワードを設定することが重要です。複数のキャンペーンに分けている場合は、各キャンペーン内で適切な除外キーワードを管理してください。

GA4のイベントパラメータとGoogle広告の複数コンバージョンIDはどちらを選ぶべきですか?

規模に応じて選択してください。商品数が3〜5種類で、Google広告の管理画面で商品別成果を直接確認したい場合は複数コンバージョンID。10種類以上の商品がある、または詳細な分析が必要な場合はGA4のイベントパラメータがおすすめです。

まとめ

複数商品のコンバージョン計測は、正確な予算配分と改善判断の基盤となります。実装方法として、複数コンバージョンIDを使用する方法がもっとも一般的で、管理画面での確認も容易です。実装直後は、すべてのコンバージョンIDが正しく発火しているか、商品ごとの計測数が合致しているかを確認してください。商品数が多い、または詳細な分析が必要な場合はGA4のイベントパラメータとの連携を検討しましょう。複数商品の計測を整備することで、各商品の真の成果が見える化され、より効果的な広告最適化が実現できます。

複数商品の広告成果を正確に把握し、効率的な予算配分と改善を実現したい場合は、広告計測設定と運用戦略をあわせた相談が重要です。

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この記事を書いた人

Webマーケティング・転職・JapanNewsといったお役立ち情報を発信する専門メディア編集部です。

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